Introduction Introduction

アカデミー賞®受賞俳優ニコラス・ケイジが、うだつのあがらない中年警官が、徐々に犯罪への熱を帯びて怪物化していく最凶の汚職警官を怪演。長いキャリアのなかでも出色の演技を魅せる。

『ロード・オブ・リング』シリーズ主演で世界的な脚光を浴び、近年は実力派として成長を続けるイライジャ・ウッド演じる翻弄される若手警官を繊細に演じる。

監督と脚本を手掛けるのは、ベンとアレックスのブリュワー兄弟。ふたりでの作品は本作初となる新鋭だが、斬新な犯罪を軽妙な会話劇から、やがて狂気の沙汰へ落ち込んでいき怒涛のクライマックスに昇華していく鮮やかな演出をみせた。

Story Story

押収物を横流しする工作をしていたその時、盗難車にドラッグを隠し持っていたケチな売人が多額の保釈金ですぐに解放されていることに気付いた。保釈金の出所をたどり、ホテルでの危ないビジネス、そのカネの行き着く隠し金庫がある店をあぶりだすふたり。

ドイツ製の工具を取り寄せ、厳重な金庫を大胆な奇策で破る。誰も殺さず、誰にも知られず、そのカネを強奪し、人生を変えるー。

狂ったような計画にとらわれ、徐々に狂気を帯びるストーンに、不気味ささえ感じ始めるウォーターズも、やはり欲望に抗えず協力をはじめる。運命の歯車が軋み始めたことを感じながらもー。

Cast Cast
ニコラス・ケイジ

アカデミー賞®受賞俳優であるニコラス・ケイジはシリアスなドラマ、アクション、コメディとその幅広い才能を発揮し続けるアメリカを代表する俳優のひとりである。1982年に『初体験/リッジモント・ハイ』でデビューし、『バーディ』(85)でアラン・パーカー、『ペギー・スーの結婚』(87)ではフランシス・フォード・コッポラ、『赤ちゃん泥棒』(88)ではコーエン兄弟、『ワイルド・アット・ハート』(91)ではデヴィッド・リンチと名だたる監督作品に出演し実力と人気を積み上げていく。そして、マイク・フィギス監督作品『リービング・ラスベガス』(96)に出演し、アカデミー賞®、ゴールデン・グローブ賞®主演男優賞を獲得し、俳優としての地位を確実なものとする。また、この頃からジェリー・ブラッカイマー製作による『ザ・ロック』(96)、『コン・エアー』(97)、『60セカンズ』(00)、『ナショナル・トレジャー』(05,07)シリーズと多くの大ヒットエンターテイメント作品にも出演していく。近年では、アクションコメディ『キック・アス』やアニメ作品に声優として参加するなど、その演技の幅を広げて活躍を続けている。『フェイス・オフ』(98)、『シティ・オブ・エンジェル』(98)、『8mm』(99)、『アダプテーション』(03)、『ワールド・トレード・センター』(06)、『ゴーストライダー』(07)など他出演作品多数。2004年には『SONNY/ソニー』で監督デビューも果たしている。

イライジャ・ウッド

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ (01,02,03)と『ホビット』シリーズ(12,13,14)の世界的な大成功により国際的な人気と知名度を誇るイライジャ・ウッドは子役時代から現在までハリウッドの第一線で活躍し続けている。子役時代には『フォーエバー・ヤング 時を超える告白』(92)でメル・ギブソン、『ノース 小さな旅人』(94)でブルース・ウィリス、『8月のメモワール』(94)でケビン・コスナーと共演し実績を積み、マコーレー・カルキンとの天才子役共演となった『危険な遊び』(92)は当時大きな注目を集めた。その後は『アイス・ストーム』(97)でアン・リー、『パラサイト』(98) 『シン・シティ』(05)でロバート・ロドリゲス、『エターナル・サンシャイン』(04)でミシェル・ゴンドリーといった個性的な監督作品立て続けに出演し演技の幅を広げている。また、非営利団体であるThe Art Of Elysiumの熱心なメンバーであり、医療問題を抱える子供たちのために活動も続けている。『フリッパー』(96)、『ディープ・インパクト』(98)、『僕の大事なコレクション』(05)、『ハッピー・フィート』シリーズ(06,11)、『ブラック・ハッカー』(14)などに出演。

スカイ・フェレイラ

今アメリカで最も勢いのある歌手であり、モデルであり女優のひとり。15歳の時にキャピトル・レコードと契約を交わし、自身で作詞・プロデュースしたデビューアルバム“ナイト・タイム、マイ・タイム”がローリング・ストーン誌に”2013年最も優れたアルバムの1枚”と評される。その後、イーライ・ロス監督『グリーン・インフェルノ』(13)、ケヴィン・スペイシー共演『Elvis & Nixon』(16)、そして本作ではニコラス・ケイジと2人のアカデミー賞®受賞俳優と共演を果たしている。2015年にはジミー・チューのフレグランスの広告に抜擢されるなど、多方面で活躍を続けている。

ベン・ブリュワー & アレックス・ブリュワー

アメリカ・マサチューセッツ出身のベン&アレックス・ブリュワー兄弟は、パッション・ピット、アルト・ジェイ、フォスター・ザ・ピープルなどのPV監督として実績を積み、ジャスティン・ビーバーの”Where Are U Now”で2015年のMTV Musicアワードを獲得。本作が念願の長編映画デビュー作品となる。

監督コメント

『ダーティー・コップ』は1960年代〜90年代にかけて実際にボストン警察で起きた事件を想起させるアメリカ警察腐敗の典型的な例を描いていて、台本に書かれていることはフィクションだけれど、その話は事件やそこに絡んだ警察官をベースにしているんだ。映画監督としては、20世紀の色々なジャンルの映画にインスピレーションを受けてはいるけれど、この映画は僕らが本当に好きな70年代の映画の影響を色濃く反映しているんだよ。『ダーティー・コップ』は犯罪における哲学を教えてくれる。欲望っていうのは、巧みに僕らを誘い込んで一旦入り込んでしまうと、そこからは絶対抜け出せなくなるんだ。